« クリスマスローズとレモン | トップページ | メリークリスマス »

2009/12/18

ヤツデと赤い実

0912_0984

 ヤツデ(ウコギ科)

寒い朝に散歩していると、

赤い実を沢山つけたピラカンサやナンテンなどの赤い実に視線が行く。

 ヤツデの実は黒いが、ヤツデを見ると思うことがある。

 

ヤツデの掌状複葉(しょうじょうふくよう)の葉は、

ヤツデ(八つ手)なのに小葉の数が8枚ではないのを疑問に思う。

7枚か9枚のものが最も多いようだが、

ヤツデが裂けるのは奇数裂なので 5 7 9 11・・・ 

なので8裂(8枚)はないことになる。

 

<毒にも薬にも>

ヤツデの葉と根にサポニンという有毒成分があるので

昔は殺虫剤として利用されていたこともあるが、

このサポニンの中毒症状は嘔吐・腹痛・下痢・胃粘膜のただれ等がある。

しかし、葉を乾燥させて生薬を作ることもできるそうだ。

 

<ヤツデとカニ>

福岡市のある料理店へ数人グループで食事に行った時のことだが、

そこは少し薄暗い落ち着いた感じのするお店だった。

コース料理をオーダーしてしばらくすると

テーブルに茹でたカニの大盛皿が運ばれてきた。

 

カニに気をとられていたが・・・

良く見ると皿にヤツデの葉が敷いてあり、

その上にカニが盛られていたので、

アレ?ヤツデの葉には毒性があるよなぁ~・・・と思ったが、

その事を言うと場の雰囲気が気まずくなりそうだったので・・・

お店の方に「この葉はオクラの葉ですか?」と控えめに尋ねると、

「これはヤツデの葉ですよ!」と大きくて明瞭な声が返ってきた。

その会話に気付いた何人かが、

「オクラじゃないよ!ヤツデだよ!ヤツデ!」

あっはは!と大笑いされてしまった。

 

毒性のあるヤツデの葉を料理に使うのは良くないと思うけどなぁ~・・・

まぁ~ カニは殻があるので殻を舐めないように食べればいいかぁ~

と思いながら食べたが・・・

 

<ヤツデとピザ>

先日(12月6日)のTV「趣味と園芸」のフルール料理を葉で粋に飾る」で、

先生が、「華子さん、このヤツデの葉だったらどんな料理をのせたいと思いますか?」

と尋ねられた華子さんが、「私だったら、ピザでしょうか?」

とこたえると、先生が「ピザですか、いいですね」と言われていた。

 その会話を聞いて、

 えっ!ヤツデの葉を料理に使うという習慣はあったのかな?

 ヤツデの葉にカニを盛って出していたお店の人が

 有毒だと言う事を知らなかっただけだと思い込んでいたが、

 ヤツデの葉を料理の飾りに使う・・・

 と園芸研究家が言われると、

 ナンテンの葉と同じパターンかなぁ~・・・

 と自分の中で疑問が深まるばかりで・・・

 

0912_0986

 サネカズラ(モクレン科) 別名:ビナンカズラ

枝の皮部の水浸液は粘性があるので、昔、頭髪につけて整髪したことから

美男蔓の別名がついたようだ。

果実は滋養、強壮、鎮咳薬に用いられるそうだ。

ちなみに、実を噛んでみたが、

甘くもなく・・・ 辛くもなく・・・ 酸っぱくもなく・・・

わずかに青臭ささが感じられる激うす味だった!

 (注意)知らない野草や木の実は食べないように!(笑)

  

0912_0988

 サルトリイバラ(猿捕茨)(サルトリイバラ科) 別名:サンキライ(山帰来)

昔、重い梅毒を患った人が山へ行き、

サルトリイバラの根茎を煎じて飲んで治し、からってたことから

山帰来と呼ばれるようになったそうだが、癌にも効くらしいが・・・

(注) ・根茎には有毒なサポニンが含まれる。

    ・昔はユリ科に分類されていたが、最近ではサルトリイバラ科に変わったようだ。

 

0912_0989

 マンリョウ(万両)(ヤブコウジ科)

 

0912_0991

 ナンテン(南天) (メギ科)

「難を転じる」ということから、昔から縁起の良い木として

庭木として植えらるようになったそうだが、

最近は植えている庭が減ってきたような・・・

<参考>

実や葉は生薬として利用される。

しかし、実にはアルカロイドなどの有毒成分や

葉にはシアン化水素の猛毒成分が含まれているものの

含有量はごくわずかであることから危険性は殆どない為に

食品の防腐に役立つ理由で料理の飾りに利用されている。

  Illust311_thumb

 

つい先日、キョウチクトウには毒性があるとの理由で

福岡市の市立学校に植えられている6000本を一気に伐採するという

キョウチクトウ伐採騒ぎ」があったが、

毒性のある植物を全て無くすという発想だと、

ヤツデもナンテンもスズランもアセビもシクラメンも

水仙もチョウセンアサガオもヒガンバナ などなど・・・・・・・・・・・・・・

学校から無くさなければならないという考え方になると思うが、

 そうすることが真の教育となるのかどうか・・・?

 

« クリスマスローズとレモン | トップページ | メリークリスマス »

野草・雑草・植物観察」カテゴリの記事

コメント

ヤツデの葉を料理の下に敷くとは知りませんでしたが
毒があるのも知りませんでした昔我が家の庭にも
ありましたがどうして植えていたんだろうか?
サルトリイバラが梅毒に効くとはこれ又驚きです
嫁さんが好きで毎年山道を尋ね歩きますが葉はあっても
実がなっているのは少ないですからね
ナンテンは防腐剤の役目もするのでおせち料理には
必ず入れていましたね母に言われて庭のナンテンの葉を
切りに行っていたのを覚えています

日本料理店などではよく葉を器に見立てているのをいただきますが、ヤツデってあんまり見たことなかったです。。
でも有毒なんですね。。

綺麗・可愛いともてはやされるお花でも有毒なものがたくさんあるので、基礎知識として頭には入れておかないといけないですよね。。
でも確かに伐採事件までになっちゃうと行き過ぎですけど

共存ではなくて排除っていう傾向って危険だな~っていつも思います。。。

職場にそれこそ色んな種類の実物があるので、今度観察してみようかしら??

よしべえさん

>昔我が家の庭にもありましたがどうして
>植えていたんだろうか?
昔は、ヤツデの葉を刻んでハエ発生防止目的で
便槽にいれていたようですよ!

南天は縁起物あつかいでよく利用されていますよね!
でも、何でも毒と薬は表裏の関係のようです・・・

namiさん

ヤツデは、子供の頃から毒があると教えられて
育ったので、ヤツデは毒! 
と連想してしまうCMなんですよ!

>共存ではなくて排除っていう傾向って
>危険だな~っていつも思います。。。
そうなんですよねぇ~
働きアリとサボりアリの関係に似たものが
あると思うCMです!

もしご存じなければ、参考までに・・・
一生懸命に働くアリの中に数パーセントだけ
サボるアリがいるそうで、
そのサボりアリを排除すると・・
しばらくすると働きアリの中から
また数パーセントのサボりアリが出て来るんです。
またそのサボりアリを排除すると
またまたサボりアリが出現するという事を繰り返す
ようになるそうです。
人間社会も似ているように思いませんか?(笑)

そうなんですか?私は知らない事だらけで
チョコミントさん物凄く物知りですね
シクラメンも毒性があるのですか?
大好きなシクラメン室内に数鉢置いてます
正月に赤ちゃんが遊びに来たとき、
シクラメンを千切って食べたら困るわね

クミンさん

物知りにはほど遠いですよ!(笑)
>シクラメンも毒性があるのですか?
球根に強い毒性があるので、
赤ちゃんが球根をほじって齧らない限り大丈夫だと
思いますよ!
でも、犬や猫にはシクラメンの葉や茎を齧ると
毒性が強いそうですよ!

クリスマス時期の植物には、
シクラメンの他にもポインセチア ヒイラギ
クリスマスローズなんかにも毒性があるので、
庭に植えている植物のどれに毒性があるかは
調べておいた方がいいかもしれませんね!  

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヤツデと赤い実:

« クリスマスローズとレモン | トップページ | メリークリスマス »

2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ