どちらが速いか?

柿が色づき、稲刈りを終えた頃の田圃を見ると
時々少年時代のことを想い出すことがある ![]()

説明用に作成した田圃の図で、(薄茶色は道路)
CMが小学校低学年の頃、
Bの辺りで田圃に向かってブーメランを投げて遊んでいた。
ブーメランはうまく投げると返ってくるが、
投げ方がまずいと返らない!
返らない時はブーメランを走って取りに行くしかないが・・・
そんな単純なブーメランの一人遊びをしているCMの様子を
近くにいた父が見ていた。
たまたまA地点にブーメランが落ちた時に
CMがブルーラインで走って取りに行こうとすると、
「バカ、直線で(オレンジラインのこと)取りに行く方が速いだろうが!」
と父が言うので、
「こっちの方が速い!」
とCMが言うと、
「三角形の二辺よりも一辺の方が距離が短いだろう!」
「一辺も二辺も関係ない!」
「おまえが速いと言うのだったら、俺が直線で走るから競争してみるか?」
と、父が言いだしたので、競争することになった。
つまり、B地点からA地点へどちらが速いかの競争で、
父がオレンジラインを走り、CMがブルーラインを走る!
<1回目>
田圃の真ん中辺で父が稲の切り株につまづいてこけたので、
中止。
<2回目>
CMが余裕で勝った!
「うぅ~ん もう一回!」
「いいよ」
<3回目>
父が気合を入れて走るようだったので、
子供ながらもCMは絶対に負けたくない一心で必死で走り、
ぎりぎり勝てた!![]()
父がゼーゼー息で、
「三角形の一辺の方が短いんじゃ」
「僕の方が速く着いた! 二辺走っても勝ったじゃん
もう一回競争してみてもいいよ!」
「バカが!」![]()
と父に怒られたが、
道路を走った方が走りやすいからそうしていただけなのだが・・・![]()
想い出す度に、
その時の父は数学の事を教えようとしていたのか?
それとも人生の歩み方を教えようとしていたのか?
どちらを歩む方が賢いのか、(人生の道を歩むという意味)
今でも解らないでいるが・・・。![]()
<ちなみに>
競争した距離を計算してみると、
一反は300坪なので、
300坪×3.3㎡=990㎡になる。
計算しやすいように正方形の田圃とすると、
一辺が約31mの正方形なので、
ブルーラインだと31m×2辺で62mになり、
オレンジラインは、√2×31m=43.8mになる。
CMが62m走り、父が44m走った計算になる。
想い出すたびに、
若さはバカさに似たものがあるなぁ~と思う(笑)
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